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うつ病

 誰しも、悲しいことがあれば気分が沈み、口数も減ってしまいます。それに対して、うつ病では、健康な時に生じる気分の落ち込みに比べると、第一に程度が強く、第二に持続期間が長く、第三に機能の障害をもたらす(たとえば、仕事や学業が困難となる)ことに特徴があります。

男性、20代後半(院長の医学的経験に基づき創作した事例)

【経過】X年7月、東南アジアA国拠点に赴任した。本社では特定の製品のみを担当していたのに対し、A国拠点では多くの製品を担当することになった。現地スタッフに指示して業務を進める必要があったが、言語の問題もあってなかなかはかどらず、上司に相談しようにも多忙で不在が多く、徐々に仕事に行き詰まった。X+1年2月頃より不眠や易疲労感が発現し、ついには出勤することが困難になった。苦境を訴えるメールが本社健康管理部門に寄せられ、産業医面接に導入された。

【面接時所見】うつむきがちで、表情の変化に乏しかった。寝付くのに時間がかかり、朝は早く目が覚めて疲労感が強く、会社に行くのが困難であると述べた。頭が回らず集中できず、仕事がはかどらないため、いらだってしまい、ついつい現地スタッフや妻に強くあたってしまう自分を責めていた。週末は、気晴らしする気になれず、横になって過ごしがちであるとのことであった。自殺までは考えたことがないと話していた。

うつ病を描いた映画

 セント・オブ・ウーマン 夢の香り(1992)

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